直島では、ベネッセハウス・地中美術館・家プロジェクトの他に、野外にもアーティストの方々の作品が展示されており、自由に鑑賞することができます。バスで島中を移動中に「あ、」なんて感じに、ふと発見・遭遇することもしばしば。
大竹伸朗さん制作による「シップヤード・ワークス 船尾と穴」。穏やかな瀬戸内の海岸沿いに、ふと設置された、廃船をモチーフにした作品。
こちらも大竹伸朗さんによる作品で、「シップヤード・ワークス 切断された船首」。難破船を思わせる作品で、先ほどの作品と隣り合わせに展示されていました。作品名から分かるように、船首・船尾の2つで一対の作品のように思えます。
大竹さんの作品のある近くの丘の上には、ジョージ・リッキーさんの「三枚の正方形」という作品が。元々彫刻家のようなんですが、風に反応して動く作品として製作されたようで、地上との設置部は可動式になっており、風が吹くと緩やかに動くような作品になってます。
ジョージ・リッキーさんの作品の丘の内部には、ウォルター・デ・マリアさんの作品「Seen/Unseen Known/Unknown(見えて/見えず 知って/知れず)」があります。
ウォルター・デ・マリアさんの作品は地中美術館にもあり、その作品の迫力はとてつもないですが、ここに展示されているのは、その小型版といった印象。地中美術館の作品を観賞後、この作品を見ると、とても愛着が湧く作品。地中美術館での撮影はもちろん一切禁止なので、紹介をできないのはちょっと残念。
小さな湾の岩肌にも作品が。杉本博司さんの作品で、「タイム・エクスポーズト」の一環。ベネッセハウスにある作品の一環で、時間軸を写真での表現を試みた作品。あえて雨ざらしにし、その劣化により時間の経過を感じさせる作品になっているそうです。
直島では他にも大きなゴミ箱をモチーフした作品が木々の並ぶ道路沿いに展示されていたり、宿泊施設パーク周辺にも多くの作品が野外に展示されています。島全体がまさにアート一色で、美術館の作品以外でも多くの作品を堪能できるようになっています。