地下神殿の異名を持つ、首都圏外郭放水路の見学に行ってきました。
普段は平日の昼間のみ行っている見学会。以前よりその情報は知ってはいたのですが、やはり時間を確保をするのは難しく、なかなか出向くことができなかったのですが、土日で事前予約なしで見学できる今回のタイミングを知り、意気揚々と見学に行ってきました!
南桜井駅よりやや距離があり、冒頭の写真にあったように駅前はすごい人混み。昼前には駅についたのですが、南桜井駅で下車する人たちも非常に多く、バスとタクシーの行列もすごかったので駅から約20分ほどかけ徒歩で現地へ。その途中「現地に入るまでに、2時間ぐらい列んだりしてね?」なんて友人とふざけて話していたりしましたが、現場周辺に着くとほんとに長蛇の列。今回の週末の予約なしでの解放は、埼玉県民の日も兼ねて行われているそうで、お年寄りから小さなお子さんを連れた家族連れまで、すごく多くの人が足を運んでいました。
首都圏外郭放水路は、江戸川や春日部周辺の河川の氾濫を防ぐために作られた施設。ウェブサイトに掲載の内容によると、
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首都圏外郭放水路は、あふれそうになった中小河川の洪水を地下に取り込み、地下50メートルを貫く総延長6.3キロメートルのトンネルを通して江戸川に流す、世界最大級の地下放水路です。日本が世界に誇る最先端の土木技術を結集し、平成18年6月に完成。完成に先立ち、平成14年から部分的に稼動し、毎年7回程度の洪水を安全に処理することで、住宅地等への氾らんを防いでいます。
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とのこと。庄和排水機場(龍Q館)では、設備や立坑・排水についての仕組みを分かりやすく映像で紹介しており、この周辺や首都圏ではかかせない施設なのががよくわかりました。
地下神殿に向かうには、階段を100段ほど約30m下り地下へ。
地下での現地に着くと、圧倒的な人工建造物とそのスケール。
ここまで壮大でコンクリートのみで作られた空間は、今まで体感したことはないかも、っと思わせるほどのスケール感。
地下放水路のためある程度の容積が必要で天井が高いのは当たり前なのですが、普段の生活では感じられない高さの天井はとても非現実的な空間。広さは入場前に列んでいた、芝生の敷き詰められたサッカーグランドと同様とのこと。
今回のタイミングで三脚を構え撮影している人たちも、多く見かけました。ほんと写真に綺麗に収めたくなる空間。
コンクリート張りの閉鎖的な空間でしたが、音の反響を大きく感じない印象。
地上へ向かう階段。何度のも折り返し階段を見ることができるも、普段見かけるものとの違和感をちょっと感じたり。
気になりながらもなかなか行けなかった地下神殿こと首都圏外郭放水路。河川の氾濫を防ぐために作られたものとはいえ、現地に行ってみると「人ってこういうものまで作れるんだ」っという感情をとても強く感じた場所でした。身近でもそういったものはあるかもですが、ここまで天井が高くすべてコンクリートで作られた場所は他にはあまりないかも、を強く受けた場所でした。