9月の連休に、ちょっと遅めの夏休みで出雲大社に行ってきました。
コロナ渦ではありますが、夏休みはやはり旅行に行きたくなり、海外旅行は状況的に無理なので国内旅行にて。以前伊勢神宮へ行ったことがあったのですが、それから出雲大社に興味を持っており、今回のタイミングで伺うことに。
周辺にはお土産屋さんや食事処などが立ち並ぶ通りがあり、にぎやかな雰囲気。
その一角にある老舗旅館の竹野屋さん。竹内まりやさんのご実家とのこと。全然知らなかったので、ちょっとびっくり!
境内へ。入ってすぐの参道は下り坂。下り坂の参道は珍しいとのこと。
少しすると土俵が。出雲大社は相撲のはじまり地でもあるため。奥には野見宿禰(のみのすくね)神社という神社も。
今回の参拝では地元ガイドさんの付くツアーを元に参拝。こういった由緒ある場所や博物館・美術館では音声でのガイドなどを借りながら鑑賞するように心がけています。ネットや雑誌などの掲載の情報ももちろん見ますが、公には公開されていない、現地でしか聞けない・知れない情報を多く知ることができ、現地での体験がより充実したものになるので。
参道が終わり、いよいと御本殿周辺へ。
拝殿にはお参りのための列が。この列にはガイドさんも驚いており、コロナの影響で人手は出雲大社でも落ち着いていたとのことですが、ぼくらの伺ったタイミングでは、久しぶりに列ができていたとのこと。
宝物殿の入り口付近には、大きな朱色の円柱のものが。
ガイドさんの話によると、2000年(平成12年)に改修工事を行った際に、地中より直径約1.5mの柱が3本を1つにまとめたような後が見つかり、それを再現しているものとのこと。出雲大社は平安時代などの昔から「雲太(うんた)、和二(わに)、京三(きょうさん)」として、当時の出雲大社は高層建築と親しまれていたが、それを裏付けるものとのこと。
出雲大社の近隣にある古代歴史博物館には、その高層建築当時の出雲大社を再現した模型も。
本殿に繋がる階段の長さは、一町(約109m)ほどあったと記す資料の展示も。
古代に、もしこんな高層建築があっとしたら、ちょっとテンション上がりますよね!?
境内から見える、立派で存在感のある国旗は、古代神殿として実在していたと考えられる高さ48mにしている、とのこと。
御本殿前の地面には、地中より見つかった古代の柱のあった場所を示している箇所も。
御本殿の周りをぐるっと1周できる経路があり、御本殿とはある程度の距離があるのですが、現在でも御本殿はとても巨大ですね。
御本殿の内部の御神座(神様の鎮座する場所)は、通常表面を向いているそうなのですが、出雲大社では西に向いているとのこと。これは毎年行われる「神迎(かみむかえ)神事」で、全国の神様が到着する稲佐の浜が西側にあるため、その方角に向いていると言われているそうです。
出雲大社の象徴でもある、大きなしめ縄。ほんと圧倒的な大きさだった。1年以上かけて作ってるとのこと。拝殿の前にもありましたが、一般的によく目にするのは、この神楽殿のものとのこと。ほんと大きい!
伊勢神宮の参拝から興味を持ち、今回訪れた出雲大社。行ってみると古代には高層建築だった可能性がかなり高かったことがわかり、すごく刺激的で興味深かったです。平安時代ごろに48mの木造の社(やしろ)って、すごいですよね!?現代でも木造で48mの高さって全然すごいと思います。少し前から出雲大社の高層建築の模型などの写真は何度か目にしていたんですが、「出雲大社がなぜ高層建築なの?」と思うぐらいで、それ以上に興味を持っていませんでしたが、それを裏付けるものが発見されたからだったのですね!事前の情報収集やガイドツアーを元に現地を鑑賞すると、やはり深く現地を楽しめますね。