澤田知子 「狐の嫁いり」展

2021/04/26

澤田知子「狐の嫁いり」展 / Tokomo Sawada's Exhibition KITUNE NO YOMEIRI in TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2021

東京都写真美術館で開催されていた、澤田知子さんの「狐の嫁いり」展に行ってきました。
(3回目の緊急事態宣言の都の緊急事態措置としての臨時休館に伴い、4月25日から中止となっています。)

 

澤田知子「狐の嫁いり」展 / Tokomo Sawada's Exhibition KITUNE NO YOMEIRI in TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2021

以前から澤田さんの作品は各所で目にしたことがあり、その存在は知っていたのですが、作品を展覧会で拝見するのは初めて。

澤田知子「狐の嫁いり」展 / Tokomo Sawada's Exhibition KITUNE NO YOMEIRI in TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2021

ID400」という作品が有名で、どこかで見かけたことがある方も、いらっしゃるかも。この展覧会でもその作品の展示があり、澤田さんの作品のテーマでもある「外見と内面の関係」や、他作品の解説を知りながら作品を拝見すると、ただのポートレート作品とは違った見方ができました。
写ってる方は同じなのに、その容姿によって、個人的な先入観の影響もありながら、全然違う印象を持ってしまいますね。

澤田知子「狐の嫁いり」展 / Tokomo Sawada's Exhibition KITUNE NO YOMEIRI in TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2021

澤田知子「狐の嫁いり」展 / Tokomo Sawada's Exhibition KITUNE NO YOMEIRI in TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2021

アンディーウォーホルの作品を連想させるこの作品。ハインツ日本株式会社の協力の元に作った作品とのこと。言語の違うパッケージのものが並んでおり、知っている言語のものを見かけると、その地域・国などに思いを馳せますが、知らない言語の文字の形や雰囲気からある地域の連想を促しており、それは人の外見や雰囲気から。その人の国籍や地域を想像するのに近いのでは?という観点の作品。
ぼくらもヨーロッパ出身のように思える方を見かけた場合、国籍までを確実に判別するのは難しいことに似ている、と感じました。

澤田知子「狐の嫁いり」展 / Tokomo Sawada's Exhibition KITUNE NO YOMEIRI in TOKYO PHOTOGRAPHIC ART MUSEUM 2021

後ろ姿だけで、人はどれだけその人について想像するのか!?をテーマした作品。多種多様な髪型の女性の後ろ姿がたくさん並んでいますが、そこから受ける印象は全然異なるのでは!?と、ぼくは思います。

「ID400」は以前から知っていましたが、「外見と内面の関係」がテーマになっていることは、今回始めて知りました。久しぶりにあった友人の髪型や体型が変わっていたりすると、いろんな想像をしてしまいますし、ぼくもだれかにそのように思われているかと思います。ただ外見がいくら変わろうと、その人はその人のままなのですよね。内面が外見に与える影響もあるかもしれないし、逆に外見が内面に影響を与えることがあるかもしれないかも、とも思いました。

Takuya Saeki

アートディレクター, ウェブデザイナー, UI デザイナー / 神奈川県出身、東京都渋谷区在中

2012年よりsmooth and friendly™ design Tokyoとして活動中のフリーランス。 広告やパンフレットなどの紙ベースのデザイン出身で、今ではウェブデザイン・UI デザインをメインに制作。デザインが好き。インターネットが好き。新しいことが好き。カメラより写真が好き。ブラジルが好き。渋谷周辺によくいます。このブログへの応援を、受付けています。

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※このブログに投稿した内容は、個人の見解であり、所属するあらゆる組織の公式見解ではありません。

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